PentiumIII Coppermine 550E

(99/12/04更新)

1.Coppermine発売

 多くの自作好きな方がご存じのように、先月あたりから新しいPentiumIII(Coppermine)が発売されました。このCPUはこれまでのCPUに比べ以下の点が変更されています。

  ・0.18umルールによる小型・低消費電力化(動作電圧が1.6〜1.65V)
  ・FC-PGAと呼ばれる新しいパッケージと、従来のSCEE2の2つのパッケージを提供
  ・セカンドキャッシュが内部クロックで動作。ただし、容量は256kに減少。

 celeronが2ndキャッシュが128kと小さかったにもかかわらず、内部クロックと同期していたため、かなりのパフォーマンスを発揮していたことや、キャッシュが同じチップ内に統合されていることから、キャッシュも含めたチップの冷却が簡単になり、かなりオーバークロックに向いたCPUであることが期待できます。

2.Coppermineを探せ!

 私の住んでいるのはかなりの田舎で、パーツを扱っているパソコンショップは車で片道1時間強でわずか2件しかありません。また、さらに2時間かけてもあと2件あるだけです。そんなわけで狙ったCPUをゲットするのはかなり厳しい状況です。個人的には600Eを探していたのですが、結局見つからず、最終的には四日市の某ショップで550Eを入手できました。年末には、秋葉か日本橋に出かけられると思いますので、そのときにはもう一つ早いクロックの製品を入手したいですね。

3.変換アダプタ

 今度のCoppermineは600未満のCPUは、FC-PGAと呼ばれる昔のpentiumなどのようなソケットタイプになっています。また、具合の悪いことに、これまでceleron用に発売されている変換アダプタは使えないと言われています。うわさでは、来年以降はFC-PGAもかなり主流になるとの話もあり、実験用にアダプタがあっても良いかと思い、少し高価でしたが購入時にFC-PGAでの動作確認がとれている、SOLTEK SL02A C-tuneを購入しました。さてこのSL02Aですが、ジャンパピンの設定に注意が必要です。これまでのceleronと新しいFC-PGAとの設定を切り替えるジャンパピンがあるのですが、デフォルトではceleron用にピンが設定してあると記載されていますが、実際には、FC-PGA用に設定されています。Coppermineで使用する際は購入時のデフォルトのままでOKだと思います。心配な方は、Soltekのホームページに書かれていますので、参考にして下さい。

4.Coppermineのバグ

 最近になってCoppermineのバグが発表されています。すべてに共通というわけではないらしいのであまり気にしていません。起動時にトラブルが出ることがあるようです。心配な方は次のロットから改善されるそうですので、それを待つのも手ですね。

5.ノーマル動作

 私の環境は次の通りです。
    ・CPU          PentiumIII 550E Coppermine Q944A023
    ・マザーボード     P3B-F
    ・メモリ         Toshiba128M×2
    ・VGA          SPECTRA5400R2

 私が購入したCPUはリテール版でしたのでヒートシンクファンが付いています。この純正のヒートシンクファンを取り付けた状態で、P3B-Fに付属のASUS ProveのCPUの温度の読みは40度強です。マザーボード上のセンサに比べて20度弱温度が高くなっています。ヒートシンクを手で触った感じではひんやりと感じますので、うまく放熱できていると思われます。これまで使ってきたCeleronに比べると発熱の少なさはすぐに実感できます。

6.オーバークロック耐性

 さて、気になるのはオーバークロック耐性です。これだけ発熱が少なければ、放熱対策はこれまでに比べれば簡単になりますので、かなり高クロックで動作することが期待できます。私が使っているマザーボードの場合FSBとPCIのクロックの関係は次のようになります。

                FSB     PCI
                100      33.4
                110      36.7
                124      31.0/41.3
                133      33.3/44.3

 で、私は結局FSB133までの動作を確認していますが、メモリの関係上余裕を見てFSB124で使っています。

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