Celeronオーバークロック記

(99/05/31更新)

はじめに

 Celeronといえば、やはりオーバークロックして使うというのが多くの人の楽しみ方でしょう。私も、友人のPANA氏の一言がきっかけで、この世界に入ってしまいました。1年の間に4つのCPUを買いましたが、深夜にしか時間のとれない私にとって、このCeleronは楽しいおもちゃでした。せっかく1年間楽しんだので、これまでの記録をまとめてみたいと思います。
 私のCPUでうまくクロックアップできたからと言っても、あなたのCPUで同様の結果がでるとは限りません。うまくいかないかもしれないし、もしかすると私よりも好結果を得られるかもしれません。クロックアップは自己責任で、楽しんで下さいね。


Celeron266

 初めて私がCeleronに出会ったきっかけは、友人のPANA氏からの電話でした。「SL2QGなら簡単に400で動くよ」。この一言がきっかけで「んじゃま作ってみるか」と自作を始めました。主な構成は次の通りです。

   ・CPU    Celeron266 SL2QG ロット08170096 CPU刻印 L8134393-0642
   ・マザー  ASUS P2B
   ・HDD    Fireball 6.4ST
   ・VGA    PWR128P/4VC

 初めての組立で、時間はかかりましたが、いとも簡単に定格動作しましたので、ジャンパをFSB100にしたところ、これまたあっさりと動作してしまいました。何の苦労もなく400MHzの環境が手に入り、オーバークロックの世界に入ってしまいました。しかし、私のマシンは遊び以外にも仕事で使うコンピュータでしたので、あまり無茶なクロックアップはせず、FSB100に満足して4ヶ月ほどを過ごすのでした。

Celeron300A 1個目

 Celeron266で遊んで4ヶ月を過ぎた頃、親戚が300Aのクロックアップにチャレンジしたものの、400MHz越えが出来なかったという話を聞き、そんなに難しいのかなぁとチャレンジ精神を刺激され、思わず私も300Aを買ってしまいました。このときはロットを気にせず購入し、40週の086と286があったのですが086を購入しました。このことが私のその後のクロックアップ道に大きな影響を与えました。実は私が購入した086はハズレの石で286が大当たりの石だったことが後で判明し、大きなショックを受けたのです。私の購入したものはノーマル電圧では374MHzまでしか起動できませんでした。仕方がないので、電圧アップやヒートシンク強化などを行いましたが、これで大夫と経験値が上がったような気がします。結局はCPUの電圧は2.3Vにて450で常用を始めました。

   ・CPU    Celeron SL32A ロット98400086 CPU刻印 記憶に無いが確か37週
   ・ヒートシンク    FAB28

ハズレ300Aのヒートシンクぼこぼこの写真

 上記の写真のようにヒートシンクをサンドイッチし、ファンを4個付けてのとんでもない姿での空冷となってしまいました。それでも、コア付近のヒートシンク温度は周囲の気温より15度近く高く、仕事で使うには不安が多かったです。実験では、コア付近の温度が50度を超えると熱暴走しました。

Celeron300A 2個目

 一度450MHzを味わってしまうと、安定性のためとはいえSL2QGには戻れません。特に300Aはセカンドキャッシュが128k搭載されておりキャッシュヒットをして動作している限りは安CPUとは思えないほど高速に動作します。散々迷ったあげく仕事用に使っているということもあり安定性重視でもう1枚300Aを購入する決意をしました。今回購入したのは同じSL32Aでしたが、ノーマル電圧でも450MHzの動作には問題なく、504MHzでもBIOSを見ることが可能な石でした。これで、やっと安心して(?)450で安定動作する環境が得られました。このCPUでは電圧アップにより放熱で苦労した前のCPUの反動から電圧をダウンして動作させることにもチャレンジしてみました。1.8Vではやや不安定ながらも動作したのですが、余裕を見て1.9Vで使用を続けていました。が、先日Superπの3355万桁を実行中にエラーがでることがあるのに気づき、さらに余裕を見てノーマルの2Vに戻してしまいました。温度センサーの読みからは、1.9Vと2Vの発熱の差は確認できませんでした。

   ・CPU    Celeron SL32A ロット98420845 CPU刻印 78400285-0383

Celeron300A 3個目

 普通ならこれでめでたしめでたしで、来るべきPentiumVの購入に備えるのですが、偶然4月末に98年の42週のバルクを地元のショップで見つけてしまい、購入してしまいました。簡単な動作チェックで450MHzで起動できることを確認した後、次のマシンの製作のために寝かしてあります。(^^

   ・CPU    Celeron SL2WM ロット08420805 CPU刻印 L8411267-0555

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