デルNAVI(KX-GT30Z)

(00/08/03更新)
下の光っているのがナビです
  注:取付・改造は各人の責任でお願いします。

カーナビの勉強に

 実は、私は見たことがないのですが、テレビでも宣伝されているCD-ROMのカーナビ「デルNAVI」を購入しましたので、簡単ながらレポートいたします。

構成

 私が購入したのは、VICS、TVチューナー付きの「KX- GT30Z」というモデルです。それに、自立航法が使えるようにジャイロを追加購入しました。

取付

 一体型のナビなので、本体の取付はそんなに苦労しません。もちろん格好良くとか言い出せば色々と出てくるのですが、普通に使えるようにするだけなら、設置は簡単です。盗難対策もあり、本体は下の方に付けましたが、まぁ、ちらちらと見るものなのでだいじょうぶかと思います。上の写真では少し傾いていますが、現在はもちろんきちんと取り付けてあります。GPSアンテナですが、ダッシュボード上に設置してあります。最初は、ダッシュボードの中央に設置したのですが、どうも、カーステのノイズを拾うらしく、近いうちにダッシュボードの左隅に移す予定です。VICS用のアンテナは、リヤウインドウに室内アンテナを付けました。街中ではそれなりにだいじょうぶですが、郊外に行くと受信は厳しいです。ブースターをつけると何とかなりそうです(簡単な試験済み)。
 ジャイロを付けない場合の取付はこれだけでOKです。郊外で使う分には十分な精度で位置表示をしてくれます。多くの人はこの状態でデルNAVIを使っているものと思います。

自立航法ユニット取付

 上記のように取り付ければ、一応は問題なく使用することが出来ます。ただ、GPSのみの場合は、位置表示は問題ないものの、信号等で停止すると自車の向きを見失います(というか、GPSのみの場合、前回の計測点と今回の計測点の2つの測定データから車の向きを表示しているようです。したがって、信号等で停車すると車の向きが表示されません)。また、色々とノイズを拾ったりして、うまく衛星の電波を受信できないときがあります。これを補うために自立航法装置を購入することにしました。このユニットは車速パルスを取り出せないときは加速度センサのみで自車の動きを調べることも可能となっています。「GPSの補助をさせるだけだから、車速パルス無しでも平気かな。」と思い、始めは車速パルス無しで使ってみました。が、結果はGPSのみの場合より位置の精度が悪くなってしまいました(というか、全くデタラメな位置を表示して使えません)。どうも、GPSよりもジャイロを優先する傾向があるみたいです。このときは、「こんなオプション買う必要はなかったな。」と真面目に後悔しかけました。しかし、ズレの挙動を見ていると、常に実際の動きより遅くなっている(い わゆる遅走りの)ようです。これにマップマッチングが加わりデタラメな位置を表示しているようです。車速パルスが使えれば、おかしな位置でマップマッチングが機能することが少なくなり、誤差が少なくなりそうです

車速パルスの取り出し車速パルスは、分岐コネクタのついている線です

 車速パルスを取り出すには、ある程度の知識が必要になる場合があります。トヨタ車などの一部の場合は、車速パルスを取り出すカプラーなどがあるようですが、マツダのデミオにそんなものはありません。でも、SONYのME INFOMATIONに各車用の車速パルス取り出しの情報があることを知り、「ここでチェックすれば楽勝じゃん!」と思っていました。でも、実際に自分の車のECUを見てみると、SONYのデータと異なっており困ってしまいました。SONYの方で公開されているのはAT用のデータでMT用のデータではないようです。ただ、コネクタの形状が全く一致するものがあり、配線の色が違うものの、「どうもこれのようだ」と思われる線は見つけられました。しかし、冒険して「もしも」があるといけないので、オイル交換がてらマツダのディーラーに行き、車速パルスの位置を調べてもらうことにしました。ですが、一生懸命調べてもらったにもかかわらず、あまり自信のある答をメカの人から得られず、「たぶんここです」と教えられたのは、私の予想と同じ線でした。結局この線から取り出しました。

 車速パルスの線: ECUのコネクタは3つありますが、その真ん中の黒い24ピンのコネクタの
            19番(緑・白)です。ATの場合とコネクタの色、ピン数、線の場所が同じで線
            の色が異なるだけです。写真で分岐コネクタがついている線がそうです。

 なぜディーラーオプションでSナビがあるにもかかわらず、車速パルスの位置がメカの人にもわからないのかと疑問に思いましたが、ディーラーオプションを付ける場合は、メーター裏から専用のカプラーで接続するだけなのだそうです。というわけで、メカの人も普段は車速パルスの配線を気にしていないそうです。

自立航法

 車速センサーを取り付けた後は、接続前と比べて格段に位置精度が向上しました。自立航法がどれだけ有効か調べるのに、GPSのアンテナを外して自立航法のみで10kmほど走ってみました。結果は、カーブや直線が続く国道を数キロ走り、その後脇道に入り左折を2回繰り返したりしましたが、大きくずれることなくきちんと位置表示できていました。予想以上の精度に驚きました。この様に自立航法ユニットはかなり有効なのですが、取付前の状態と比べると、衛星がしっかり受信できるときに限定すれば、GPSのみの時の方が精度がよいような気がします(5月からのGPS精度向上のせいでしょうか?)。

ナビ研の地図

 ナビに付属のディスクは全国版のCD-ROMで、1枚で100mスケールで全国をカバーしています。また一部の地域については50mスケールで記録されています。しかし地図データが古く、私の住んでいる周辺では満足度は高くありませんでした。新しい地域詳細版なら、「50mスケールで記録されているから、きっと細かい道の表示もできるだろう。」と期待し購入したのですが、全国版よりもデータは新しいことになっているものの、全国版と比べて、データが新しくなっているとか、細かい道が表示されるといったような差は見られませんでした。50mスケールに期待していただけに、正直がっかりです。都会に住んでいる人なら、都市の詳細図が使えますが、地方に住んでいる場合は、全国版で十分と感じました。

今後の予定

 このナビで色々勉強をして行くつもりですが、元々はDVDナビを購入するつもりだった(取付や盗難対策など心配でいきなり高いナビを購入できませんでした)ので、おそらく次の次のモデルとなる、来年の新型のカロナビを購入するかもしれません。アルパインやパナナビも良さそうなので、各社の機能・性能向上を期待しています。



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