象印食器洗い乾燥機 BW−E35

(99/07/13更新)

食器洗い乾燥機写真

はじめに


 「食器洗い乾燥機」に対する私の最初のイメージは、「汚れが完全に落ちないだろう」というものでした。しかし、実際に使ってみると、なかなかどうして便利なものだったのです。購入を検討されている方も多いと思うのですが、実際の使用レポートなどを見ることの出来る機会はあまりありません。購入を検討されている方の参考になるように我が家での導入記を書いていきたいと思います。

動作原理


 実際にどのようにして汚れを落とすのかということについては、いたって簡単です。容器内で強力に水を噴射することで汚れを落とそうというものです。ただ、同じ場所で水を噴射しても全体がきれいになるわけではありませんので、水の噴射をするノズルは回転式になっているものがほとんどです。

購入時の注意点


 購入時はいくつか注意する点があります。
 まず、水道です。食器洗水道分岐栓いのために水道水が必要になるのですが、この水道水を取るためには専用の蛇口かまたは既存の蛇口から分岐する蛇口を用意する必要があります。専用蛇口が用意できる場合は問題はないのですが、そうでない場合は何かしらの水道工事が必要になります。普通ならここで業者に工事依頼となるのですが、実際の工事はたいして難しいものではなく簡単な工具のみで可能です。また、純正の蛇口等は非常に高価ですが、ホームセンター等で発売されている一般的な分岐栓(左の写真で青いレバーの付いた部品)を利用すれば純正品の半額程度の出費ですみます。食器洗い乾燥機からのホースと水道との接続ですが、カタログ等には明記されていませんが、全自動洗濯機と全く同一のコネクタになっています。上記写真のような接続で2千円でお釣りが来ました。私の住んでいるアパートでは部屋ごとに水道の大元を止める方法がわからなかったため、純正の分岐栓を使えませんでした。純正の分岐栓では食器洗い乾燥機を使いながら水道の利用も可能ですが、上記 の接続では食器洗い乾燥機が水道を使用しているときには水が使えません。ただ、実際に食器洗い乾燥機が水を使うのはある限られた時間のみですので、食器洗い乾燥機が水道水を使っていないときはレバーを切り替えて水を出しています。
食器洗い乾燥機開口写真
 次に、本体のタイプです。主に本体の上部が開いて食器を出し入れするタイプと、本体の正面が開いて食器を載せる部分が手前にスライドするタイプの2種類があります。多くの食器を洗えるという点では後者の方がおすすめですが、どの部分に載っている食器も簡単に取り出せるという点から上部が開くタイプを購入しました。これだと、一般的な食器乾燥機と同じように食器の出し入れが可能です。実際に食器を入れると右のような感じになります。
 また、本体の右にある緑の容器ですが「食器洗い機専用の洗剤」です。食器洗い機では普通の洗剤は一切使用できません。必ず専用の洗剤を利用する必要があります。最近は食器洗い乾燥機が普及してきたためか、スーパーなどでも手軽に入手可能です。花王の洗剤が安くてケースも使いやすくおすすめです。

象印製選択の理由

2本の噴射ノズル
 食器洗い乾燥機は水流のみで食器を洗うので、「どれだけ多くの角度から水流を食器に当てることが可能か」という観点で候補を絞りました。候補に最後まで残ったのは日立と象印だったのですが、普通、上部がオープンするタイプは水の噴射ノズルが1本しかないタイプがほとんどなのですが、象印のものは2本付いていたということが決め手でした(左記写真参照)。また、価格も比較的安めです。購入当時は39,500円で購入しましたが、さらに安い値段で販売されている場合もあります。
 また高温によるすすぎも可能で、80度を超える温度でのすすぎはこの機種のみでした。

使用感


 使ってみての感想ですが、想像以上に落ちます。食器が互いに重なり合うように並べてあっても、わずか数ミリの隙間からも水が入ってしっかり汚れを落とします。運転時間は乾燥時間も含めれば90分程度ですが、食事後、さっと大きな汚れや食べ残しを流しに捨てたあとはこの食器洗い乾燥機に入れてボタン操作をするだけですので、食後すぐに仕事にかかるときなど、「食器洗いが憂鬱で・・」なんていうことがありません。さすがにご飯粒をすりつぶして擦り付けたような汚れは落ちないこともありますが、そのようなものでも乾燥後簡単に「ポロッ」と落ちます。コップなど底の深い食器は手洗い以上の仕上がりです。

こんな方におすすめします


 夫婦共働きの人には絶対おすすめです。食後の気分の良いときにどちらが食器を洗うかでもめることから完全に解放されます。

故障


 毎日1回か2回動作させるものですから、故障する可能性はあります。私のところでは、使用開始後、9ヶ月目で温度ヒューズが飛ぶトラブルがありました。その後は、あまり高温すすぎを使っておりません。それから、乾燥機能は専用機に比べて弱いです。だいたいは乾きますが、入り組んだ構造の食器などは乾燥しきれない場合があります。ただし、乾燥機能のみを動作させることも可能ですので、必要なときにはそうしています。

99年6月以降のトラブル


 99/06/12 排水ポンプが動かなくなり修理に旅立ちました。
 99/06/26 ポンプが交換されて戻ってきました。今度壊れたら松下の新型を購入予定です。


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